寒河江測量×エアロセンス「国産VTOL型ドローンデモフライト」について

DX ・ICT 技術を活用した広範囲計測の飛行実験 & 河川被害想定調査

令和5年5月17日(水)山形県寒河江市最上川緑地帯「グリバーさがえ」におきまして、VTOL型ドローンデモ会を開催させていただきました。当日は約60名の皆さまにご参加いただき、機体性能と河川災害を想定した被害状況等の調査手順や取得されるデータ等をご確認いただきました。エアロセンス(株)様からも詳しくご説明があり、生産性の高さや正確性、迅速性をご認識いただけました。
その他にもVTOLにて広域オルソを作成した後、詳細な地形データが必要な場合に活用するUAVレーザ(GNSS、SLAM)測量もご確認いただき、一連のUAV活用についてご理解いただけたもの思います。ご参加いただきました皆さまありがとうございました。

山形新聞記事掲載5月18日朝刊

デモフライト1 国産VTOL 型ドローン 写真・レーザ 河川被害想定計測

今回のデモフライトでは固定翼機(VTOL)エアロセンス:エアロボウイング (AS-VT01)を使用し、最上川河川流域において河川災害が発生したことを想定した広域写真測量を実施しました。直線距離約50kmを飛行し、ワンフライトで300haの広範囲な区域を計測できます。機体の準備から飛行まで複雑な操作は必要とせず、安定した運用が可能で、離陸から着陸まで全自動で飛行することができます。また機体制御維持のためにLTE通信モジュールを標準内蔵しており、LTE通信の上空利用の活用で、無線到達範囲以上の飛行を可能としています。より詳細な災害箇所の調査が必要な場合は次のデモフライト2、デモフライト3へとつないでいきます。

デモフライト3 UAV 搭載型SLAM レーザ 小規模災害計測

デモフライト2は強風のため、当日は飛行することができませんでした。デモフライト3で飛行したUAV 搭載型SLAM レーザは屋内や地下空間などGNSS測位が利用できない環境下でも飛行が可能で、移動しながら周辺環境の特徴点を取得し、自らの移動量と移動軌跡を推定し、より接近した計測が可能となります。そのため樹木が密集する災害箇所や上空からの把握が難しい、オーバーハング地形も計測する事が可能であり、より詳細な地形モデルの構築が可能となりました。

ICT×BIM/CIM×GIS

迅速性が求められる現場や危険な急傾斜地、その他にも様々な場面での活躍が期待される測量機器です。単純な地形データだけでなく、地理情報や計画モデルを重ね合わせる事でより効果的な情報利用が可能となります。この度のデモフライトに関するお問い合わせやUAV計測に関するご相談などありましたら、お気軽にご相談いただければと思います。

カテゴリー: トピックスニュース業務案内タグ: