3次元データというのは画面上で立体を自在に動かし見られるデータのことです。私が担当しているのは、ＵＡＶや３Ｄレーザースキャナーを用いて測量・取得した地形などの3次元データを、業務目的に合わせ編集する作業です。災害時に危険なため人が立ち入れないところや、遺跡など保全のため人が立ち入れないところの詳細を把握・記録するためにも有効に使われる技術です。
大学で3次元CADを学んでいたこともあり、自分の3次元データを扱う知識やスキルが活かせることにやりがいを感じます。また、地域の未来をつくる設計や調査に関われる事はとても楽しいです。

入社一年目、国の史跡に指定された城跡の発掘作業と整備計画を行う業務に携わった時の事です。完成時の景観がとても重要視される業務で、景観シミュレーションを行うため、整備計画全体を3DVRデータで再現しました。
初めて扱うソフトと膨大なデータに苦戦しながらも、より忠実に再現するため、会社の先輩方や発注者の方にアドバイスを頂きながらデータを完成させることができました。
コンテストに出品し入賞したこと、何より、完成したデータが地域の方への説明などに使われ、皆様に分かりやすいとお言葉を頂いた時はとても嬉しかったです。
現在、そのVRデータをもとに工事が進んでいます。学生のころから夢だったまちづくりに、こんなに早く関われたということは、仕事をより好きになるきっかけになりました。

大学では建築学科に在学していたため、周りはゼネコンや建築事務所に就職する人がほとんどでしたが、私は都市計画の分野を研究していたので、生まれ育った東北でまちづくりに携わる仕事をしたいと考えていました。
建築の勉強から、建設コンサルタントの仕事へ進むことになり、就職活動の際は資格等の面で、土木系学科出身でないことがネックになっていました。
しかし、この会社の説明会に参加した時に、私自身のやりたい事や大学での研究内容にとても興味をもって話を聞いてもらい、「この会社なら、これまでの知識を活かしながら都市に関わる夢が実現できるよ」と言われたのがこの会社を選んだ理由になりました。
入社して１年が経ち、自分がやりたいと思っていた仕事ができていると感じています。

現在は、橋梁の補修設計を担当しています。高度経済成長とともに、日本に作られた橋梁は老朽化しています。そういった橋梁を土木の専門的知見で調査し、未来の子供たちが安心して暮らせるように補修内容を提案し工事するための図面を書く仕事です。
補修して生まれ変わった橋を見るのも喜びの一つです。

入社3年目、初めて道路設計の仕事を自分が主になって行った時のことです。
時間をロスすればその分収益は上がらず、また上司がやれば早く終わる仕事でしたが、私に、悩み・仕事を完遂させる時間をくれました。お陰様で、自らで考え、直し遂げることができました。完成検査のときに、発注者から合格以上の評価を頂き、最高の気分でした。
私たち技術者は、高みを目指すため、常に技術の研鑚に励み、住民の安心安全な暮らしができる提案をしていかなければなりません。従って、大変な時もありますが、その努力がダイレクトに自分への評価として返ってくる、やりがいのある仕事だと思います。さらに、自分の考えた構造物が自分の住む町に出来上がりますので、家族に自慢できますよ！！

私は中途で入社しましたが、まず、地元に密着した企業で新しい技術に積極的に取り組んでいることに、今後の成長を感じ決めました。現在は、UAVレーザーを東北エリアで取り扱っている企業は数少ないと思います。
また、社の理念が「全社員の和」であることを知り、社風にも魅力を感じました。社員ひとりひとりがプロフェッショナルですが、それぞれが専門的な知識を出し合い、補い支えあって、仕事を創り上げています。それが、この会社の魅力だと思います。